アライグマの被害と特徴|見分け方・対策・駆除の法律上の注意点

「天井裏でドスドス大きな音がする」「庭の果物や野菜が荒らされている」——それはアライグマの仕業かもしれません。アライグマは特定外来生物に指定されており、近年日本全国で被害が急増しています。

この記事では、アライグマの特徴と見分け方、具体的な被害内容、自分でできる対策、業者に依頼すべきケース、法律上の注意点まで詳しく解説します。

アライグマの特徴と見分け方

特徴アライグマハクビシンタヌキ
体長40〜60cm(尻尾除く)50〜65cm50〜60cm
体重4〜10kg3〜5kg4〜8kg
顔の特徴目の周りに黒いマスク模様鼻筋に白い線目の周りが黒い(丸顔)
尻尾5〜7本の黒い縞模様長くて細い(縞なし)短くて太い
足跡5本指(人の手形に似る)5本指(猫に似る)4本指(犬に似る)
性格攻撃的・凶暴臆病臆病

アライグマの最大の特徴は「目の周りの黒いマスク模様」と「尻尾の縞模様」です。タヌキと混同されやすいですが、尻尾にはっきりした縞があればアライグマ、短くて太い尻尾ならタヌキです。

また、アライグマの足跡は5本の指がはっきり分かれていて人間の手形に似ているのが特徴です。足跡が見つかった場合、タヌキ(4本指)やハクビシン(猫型)と容易に区別できます。

アライグマが引き起こす被害

①家屋への被害

被害詳細
天井裏への侵入屋根の隙間や換気口から侵入し、天井裏に住みつく
ため糞による天井腐食同じ場所に大量のフンをする。天井板が腐って落下するケースも
断熱材の破壊断熱材を引きちぎって巣材にする。断熱性能が大幅に低下
配線の損傷電気配線をかじって漏電・火災のリスク
悪臭フン・尿の強烈な臭いが室内に充満

②農作物への被害

アライグマは雑食性で、トウモロコシ・スイカ・ブドウ・イチゴなど甘い農作物を好みます。手先が器用で、トウモロコシの皮を剥いて食べる、ブドウを房ごと取るなど、被害が大きくなりやすいのが特徴です。

③健康被害

アライグマはアライグマ回虫・狂犬病・レプトスピラ症などの病原体を保有している可能性があります。特にアライグマ回虫は人体に感染すると重篤な症状を引き起こすため、フンに素手で触れることは絶対に避けてください

④人への攻撃

アライグマはハクビシンやタヌキと違い攻撃性が高い動物です。追い詰められると噛みつくことがあり、鋭い爪で引っかかれると深い傷になります。絶対に近づかない・触らないでください

アライグマが家に住みつくサイン

サイン詳細
天井裏からドスドス大きな足音ネズミより重い足音。夜間に活発
天井や壁に大きなフンがある5〜18cmの太いフン。骨や昆虫が混じる
屋根や外壁に爪痕がある雨樋や柱に鋭い引っかき傷
庭の農作物が荒らされている手先が器用に食い散らかしている
ゴミ箱が荒らされている蓋を開ける知能がある
5本指の足跡がある人の手形に似た足跡

天井裏からの重い足音+大きなフン+5本指の足跡が揃えば、アライグマの可能性が非常に高いです。

自分でできるアライグマ対策

アライグマは特定外来生物のため、許可なく捕獲・殺傷することは法律で禁止されています。自分でできるのは「寄せ付けない対策」のみです。

①侵入口を特定して封鎖する
屋根の隙間、軒天の穴、換気口、エアコンの配管穴など、10cm以上の隙間があればアライグマは侵入できます。金属メッシュや板で封鎖しますが、中にアライグマがいる状態で封鎖すると閉じ込めてしまうため注意が必要です。

②餌となるものを除去する
庭の果実を早めに収穫する、ゴミ箱に重い蓋をする、ペットのエサを外に放置しないなど、餌場をなくすことが重要です。

③忌避剤を使う
市販の害獣忌避剤(木酢液・唐辛子成分など)を侵入口付近に散布します。ただし効果は一時的で、アライグマが慣れてしまうことも多いです。

④センサーライト・超音波器を設置する
夜行性のアライグマに対して、人感センサー付きライトや超音波忌避器が一定の効果を発揮します。ただし、こちらも慣れてしまうケースがあります。

業者に依頼すべきケース

  • 天井裏に住みついている(フン・足音がある)
  • フンが大量に堆積している
  • 侵入口がどこかわからない
  • 自分での対策では効果がない
  • 子育て期(4〜6月)で子どもがいる可能性がある

アライグマ駆除の費用は5万〜30万円が相場です。追い出し+侵入口封鎖で5〜15万円、フン清掃・消毒を含めると10〜30万円が目安です。

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アライグマに関する法律上の注意点

アライグマは「外来生物法」で特定外来生物に指定されています。以下の行為が法律で禁止されています。

禁止されていること:許可なく捕獲すること、飼育すること、運搬すること、売買すること

許可されていること:忌避剤や物理的な方法で追い出すこと、自治体に捕獲許可を申請して捕獲すること、専門業者に駆除を依頼すること

違反した場合は3年以下の懲役または300万円以下の罰金が科されます。自分で捕まえることはできないので、必ず自治体か業者に依頼してください。

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アライグマが増えている理由

アライグマは1970年代にペットとして北米から輸入されましたが、成長すると凶暴になるため飼いきれなくなった個体が野外に放されました。天敵がいない日本では爆発的に繁殖し、現在は47都道府県すべてで生息が確認されています。

繁殖力が強く、年に1回3〜6匹の子を産みます。雑食性で適応力が高いため、都市部でも農村部でも被害が拡大しています。

よくある質問

Q:アライグマとタヌキの違いは?
A:最も簡単な見分け方は尻尾です。アライグマは尻尾に5〜7本の黒い縞模様、タヌキは短くて太い尻尾(縞なし)です。足跡もアライグマは5本指、タヌキは4本指で異なります。

Q:アライグマを見かけたら通報すべき?
A:はい。お住まいの市区町村の環境課に連絡してください。特定外来生物のため、自治体が捕獲器の設置や駆除を行ってくれる場合があります。

Q:アライグマは人を襲う?
A:通常は人を避けますが、追い詰められたり子連れの場合は攻撃してくることがあります。見かけても近づかず、距離を取ってください。

Q:アライグマとラスカルは同じ?
A:はい。アニメ「あらいぐまラスカル」のモデルがアライグマです。かわいい見た目とは裏腹に、実際は凶暴で大きな被害をもたらす特定外来生物です。

まとめ

アライグマは目の周りの黒いマスク模様と尻尾の縞模様が特徴。天井裏への侵入、ため糞、農作物被害、感染症リスクなど深刻な被害をもたらします。特定外来生物のため自分で捕獲はできず、業者か自治体に依頼する必要があります。

天井裏から重い足音がする、大きなフンがある、5本指の足跡がある場合は早急に対策しましょう。

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